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トラックのエアコンが効かない原因はこれだ!5つの対処法と修理費用

長距離・長時間のトラック運転を業務とするトラックドライバーの方にとって、エアコンはなくてはならない重要設備です。比較的涼しくて過ごしやすい秋であれば話は別ですが、夏冬にエアコンが効かなくなってしまった場合、非常に過酷な乗車時間となってしまいます。今回は、エアコンが効かなくなってしまう原因とは何なのか、その場合の対処法についてご紹介させていただきます。

トラックのエアコンが、空気を冷やしたり暖めたりする仕組み

まずはトラックのエアコンの仕組みについてのご説明からさせていただきます。

トラックのエアコンは、冷房・暖房それぞれがまったく別の原理で空気の温度を変化させる仕組みとなっています。

暖房機能の場合、エンジン熱を冷却する「冷却水」の熱を利用して車内に温風を送り込む形となっており、エンジンのウォームアップに合わせて暖気が送り込まれます。

それに対し冷房の場合は、エアコン内のコンプレッサーに封入されている圧縮ガス(半液体)がコンデンサーファンによって冷やされ、液体化します。ガスが液体から本来の気体へと戻る際、周辺の物質や空気から熱を奪いますので、その際に冷やされた空気が車内に送り込まれると考えて頂ければおおむね正解です。

冷房が効かない原因と、修理の費用相場

まずは夏場の死活問題となる、冷房が効かなくなった場合の対処方法からご説明させて頂きます。

エアコンガスの漏れ・不足を疑ってみる

冷房が効かなくなる原因としては、コンプレッサー内のエアコンガス残量が十分でないことが大半です。空気を冷却するための触媒(冷媒)が不足していては、十分な冷却が行えなくなるのは当然ですので、真っ先に疑うべきポイントだと言ってもよいでしょう。

エアコンガスの確認方法は、エアコンのコンプレッサーに設置されている「サイトグラス」を覗くことで容易に確認できます。エアコンを作動させた状態でサイトグラスを覗き、液体の流れや気泡の有無でエアコンガスの残量を確認しましょう。

ガスの補充だけなら数千円程度、ガス漏れなどの場合は2万円前後の出費を覚悟する必要がありますので、こまめな点検で早期発見を心がけましょう。

コンプレッサーが正常に動作しているか確認する

もしエアコンガスの残量確認の際、エアコンのスイッチを入れてもコンプレッサーの作動音がなかった場合は、コンプレッサー自体の故障が考えられます。コンプレッサーのサイトグラスからエアコンガスの残量が確認できている場合は、コンプレッサーの修理または交換が対処方法となります。

このコンプレッサーはかなり高価な部品であるため、数万円~5万円以上の出費を覚悟する必要があります。エアコンのスイッチを入れても作動音がしない場合は、一度プロの手による点検を受けることをおすすめいたします。

応急処置としてはGSでのエアコンガス補充も有効

とは言え、コンプレッサーの修理・交換は部品調達の問題もあり、即座に修理できないケースも多々あります。長距離運送を生業としているドライバーの方にとっては、夏場に絵冷房が効かないことは大きな痛手です。

一時的な間に合わせだけでも、という場合は、お近くのGSで古いガス抜きとエアコンガスの補充をセットで申し込んでみましょう。

ガス漏れを起こしている場合は、徐々にガスが抜けていきますが、業務に支障をきたさないための応急処置としては適しています。

ただのガス不足であればその場で解消となり、そうでない場合も原因の特定につながります。

暖房が効かない原因と修理の費用相場

今度は、冬場のピンチとなる暖房の動作不良に関してのご説明いたします。

冷却水(クーラント)の残量は十分にあるか

自動車の暖房の原理は、エンジンを冷却するための冷却水(クーラント)の熱を利用して空気を暖めるというものです。

その根本となる冷却水が不足していれば、暖房の効き具合は悪くなり、エンジンのオーバーヒートにも繋がります。冷却水の不足であればGSレベルでも即座に対処可能ですので、給油の際に冷却水の無料点検を頼んでみましょう。

冷却水(クーラント)の補充は高くても数千円程度で収まりますので、まずはここから疑ってみるとよいでしょう。

サーモスタットは正常に動作しているか

次に考えられるトラブルの原因は、温度の自動調節装置である「サーモスタット」の不具合です。これは一定温度まで上がると熱源スイッチが切れ、下がるとスイッチが入るという仕組みになっています。

暖房が全く効かないときや、逆に効きすぎる場合はサーモスタットの故障が原因であることが殆どです。幸い、サーモスタットはさほど高価な部品ではなく、1万円以内で交換可能ですので、手軽に修理ができる不具合だといえます。

上記以外のトラブルはプロによる診断を!

近年、自動車設計の技術は目覚しい進歩を遂げており、エアコンシステムも多くの制御部品によって管理されています。

それら各種部品の異常を見抜くには専門的な知識が必要であり、応急処置も難しいので、上記以外でのトラブルの場合は、なるべく早めに点検を受けておいたほうが無難です。そろそろ買い替えを検討している、という方は在庫一覧をご覧ください!

まとめ

エアコントラブルの代表的な原因は前述のとおりですが、それ以外の原因であることも十分に考えられます。特に、エアコン設備の配管内に空気や水分が溜まってしまうことで起こるトラブルは、専門家による処置を要する最たる例といえます。

業者によってはエアパージという修理を勧めてくることもありますが、ディーラー以外での処置はメーカー保証対象外となってしまうケースも。それを避ける上でも、深刻な不具合となる前に早めに点検整備を受けることをおすすめいたします。

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