事故を未然に防ぐ「ナウト」の特徴や機能とは?トラックへの普及率や今後の展開をご紹介
交通事故を予測、予防できる「ナウト」というドライブレコーダーをご存じでしょうか?ナウトのドライブレコーダーは、「AI搭載型ドライブレコーダー」です。 今回、Nauto Japan合同会社に取材させて頂き、同社のドライブレコーダーの特徴や機能、ドライブレコーダー市場への想い、今後の展開などをお伺いしました。トラックによる事故を防ぎたい方や導入を検討している方へお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。(Nauto Japan合同会社:https://www.nauto.co.jp/)
目次
ドライブレコーダー「ナウト」は、どういった特徴や機能がある製品なのか教えてください
ドライブレコーダーといえば、当初は走行時や事故時の記録を残すだけのものでした。ナウトをはじめとする最先端のドライブレコーダーでは、通信機能やAI(人工知能)が備わったことにより、車内外の状況をリアルタイムで分析して危険運転を警告し、事故を未然に防ぐことができるようになっています。
ナウトは、運転時のわき見、携帯電話使用、喫煙、シートベルト未着用といった運転手の行動や、あおり運転(車間距離の詰めすぎ)、急ブレーキ、急加速、急ハンドル、ニアミス、衝撃、制限速度超過といった車両の挙動を検出することができ、それらをリアルタイムで警告したり、ウェブポータル上にレポートとしてまとめることができます。
ナウトは米国シリコンバレー生まれ。フォーブス誌などにも認められた自社製のAIは、世界トップレベルのエンジニアによって開発されています。機械学習の土台となる実走行データも2022年11月時点で29億km分を超えており、精度の高さで定評のあるAIは日々進化を遂げています。
カメラやセンサーでどのように情報を収集しているのか具体的に教えてください!
ナウトは車外、車内をそれぞれ単眼の広角カメラで撮影しています。また、夜間でも運転手の姿を明瞭に捉えられるよう、車内撮影用に赤外線照射LEDを搭載しています。
センサー類はGPS、Gセンサー(加速度センサー)、ジャイロセンサーを搭載。車載機にGPUを搭載しているため、車載機単体でAIによる画像処理が可能です。
あおり運転やわき見運転などの危険運転はなかなか減少しませんが、安全性をどこまで高めることが可能ですか?
危険運転の多くは、自覚なく行われています。ナウトはわき見運転、あおり運転、急な運転操作などを検知し、リアルタイムで警告したりデータとして数値化することによって、運転手の自覚を高めます。
これまでにナウトをご導入いただいた企業様での実績として、導入後半年でわき見運転の回数は平均54%減っており、事故件数も前年比で3〜7割減っています。
商用車などのトラック業界での普及率はどれくらいでしょうか?
いわゆるトラック(1/4/6ナンバー貨物車)の台数は、現時点で140万台くらいでしょうか。弊社では車載機の出荷台数を公開していないため、詳しい数字はお答えできませんが、まだ「数パーセント」のレベルです。
ドライブレコーダー市場をどのようにしていきたいですか?
ナウトのような「AI搭載型ドライブレコーダー」は、まだまだ認知度が低いです。ドライブレコーダーが「事故を記録するもの」から「事故を防ぐもの」へ進化していることをより多くの方に知っていただき、ドライブレコーダーがプロアクティブな事故予防ソリューションとして選定される時代になることを願っています。
今後「Nauto」はどのような展開をお考えですか?
弊社はAI搭載型ドライブレコーダーのパイオニアとして、「交通事故は予測し、予防できる」ということを強く啓蒙していきたいと考えています。
米国発のプロダクトですが、日本市場独自のニーズにも随時対応していく予定です。
最後に読者へメッセージをお願いいたします!
交通事故の多くは、防げたはずのものです。
ナウトに少しでもご関心をお持ちいただけた場合、ぜひ弊社ウェブサイト (https://www.nauto.co.jp/) から無料デモ(オンラインで30分程度)をお申し込みください。