【完全ガイド】三菱ふそうキャンターの特徴やサイズ、歴史から価格帯までを解説
(引用元:三菱ふそう)ネットショッピング需要の増加により、街中の狭い道でも小回りがきく小型トラックが活躍しています。小型トラックの中でも三菱ふそうキャンターは、車種バリエーションが豊富で、かつ基本性能の高さが人気の理由です。この記事では、キャンターの特徴やサイズ、平均相場などを解説します。
目次
キャンターとは?
(引用元:三菱ふそう)
キャンターとは、三菱ふそうが製造・販売している小型トラックモデルです。世界70ヵ国以上で販売されている車種で、パワフルな走行や豊富なバリエーションをはじめ、最新の安全装備、安心感のある乗り心地の良さなどに定評があります。
小回りがきくため、狭い街なかでも走りやすく、国内の物流には欠かせないトラックです。では、特徴を詳しくみていきます。
1.バリエーションが豊富
(引用元:三菱ふそう)
・カーゴ:貨物車
・キャンターEXカーゴ:ロングボディーの貨物車
・D-VAN/D-WING:ウィングボディー車
・保冷・冷凍バン:冷蔵・冷凍車
・ダンプ
・キャリアカー
キャンターには、上記6種類のボディバリエーションと14種類のカラーバリエーションがあります。選択肢が豊富なトラックを選ぶのであれば、キャンターがおすすめです。
最新の安全装備
キャンターでは最新の安全装備も充実しています。
2020年モデル以降はフロントバンパーにミリ波レーダーを搭載し、前方の走行車両、障害物、歩行者を検知します。危険と判断された場合にドライバーに警告や走行状況に応じて、ブレーキを自動的に作動させて、衝突回避や衝突被害軽減の支援をおこないます。
最新装備の「アクティブ・サイドガード・アシスト」であり、運転手だけでなく歩行者の安全も守ることができます。
「アクティブ・サイドガード・アシスト」は、三菱ふそう独自の技術で、走行中に車両左側の歩行者や車両をレーダーが感知し左折操作が入る前に警報音で知らせてくれるので巻き込み事故のリスクを抑制してくれる機能です。
その他、前方の歩行者や車両を検出する「衝突被害軽減ブレーキ」をはじめ、「車線逸脱警報装置」「車両安定性制御装置」など定番の安全装備も備わっています。
安心感のある乗り心地と空間
キャンターは、インパネシフトを採用しており、操作性が高いだけではなく、同等クラスのトラックよりも居住空間が広いといわれています。
運転席シートには、サイドサポートや広い座面クッションが採用されているため、高いホールド性と運転手の負担を大きく軽減してくれます。
またメーター類は、視認性が高く、新しい安全基準に適合したルームミラーが装備されているうえ、収納スペースも豊富なため、日々の業務も快適といえるでしょう。
パワフルな走行
エンジンは3.0Lのディーゼルエンジンを採用し、2020年に誕生した現行モデルだと最大トルクにより低回転から力強い走りを実現し、クラストップレベルの燃費を実現しています。
また、9代目新型キャンターの1.5トントラック(2WD)には、10年ぶりに復活したMT車の選択も可能です。5速MTはパワフルな走り、6速AMTでは、従来の「デュオソニック2.0」と呼ばれるスムーズな走りを実現します。
キャンターのサイズ
今回は、キャンターの中でも需要のある「カーゴ・ダブルキャブタイプ(2019年モデル)」のサイズを以下の表にまとめました。
カーゴ・ダブルキャブタイプの車種別荷室サイズは以下になります。
サイズ | 最大積載量(t) | 荷台寸法(㎜) |
標準キャブ 1.5t ロングボデー セミロングボデー |
1.5、2.、3 | 3,120×1,615×380 |
ワイドキャブ セミロングボデー |
2、3、3.5、4.45、4.9 | ・3,500×1,980×380 (中間幅荷台) ・3,500×2,080×380 (拡幅荷台) |
標準ダブルキャブ 1.5tロングボディ 2.0t標準ボデー |
1.5、2 | 2,120×1,615×380 |
標準ダブルキャブ ロングボデー |
2、3 | 3,350×1,900×380 |
標準キャブ 超強化(9mmデッキ) ダンプ 舟底強化ダンプ |
2、3 | 3,050×1,600×320 |
ワイド強化ダンプ (一方開/三方開) 強化ダンプ(支柱付) |
3.7、4 | 3,400×2,000×370 |
(引用元:三菱ふそう キャンター カタログ)
キャンターの歴史
(引用元:三菱ふそう) 初代キャンター
キャンターは、60年以上の歴史があります。初代モデルは1963年に登場し、現行の新型キャンターは2020年に発売されています。キャンターの歩みを一覧にまとめました。
西暦 | モデル | 特徴 |
1963 | 初代 (T720型) |
2トン積みの本格キャブオーバートラックを発売。68馬力の高性能小型ディーゼルエンジンを搭載し、粘り強い走りと機動力、優れた経済性を両立。 |
1968 | 2代目 (T90型) |
初のフルモデルチェンジとなる2代目キャンターは、ゆとりある積載効率と3タイプのダイナミックパワーのエンジンを搭載。 |
1973 | 3代目 (T200型) |
2.5トン・3トンがバリエーションに追加され、ディーゼルの2700CC・80PSエンジンを搭載し、最高速度や登坂能力で抜きん出た機動力を発揮 |
1978 | 4代目 | ワイドキャブ車が新たにラインアップで登場し、ゆとりのあるキャビンとマルチユースレバーなど、高性能な装置を数多く装備。 |
1985 | 5代目 | 新開発の130PSターボエンジンを搭載したモデルを発売し、走りや安全性、操作性やキャビンの心地よさなどを実現 |
1993 | 6代目 | みんなのための「グッド・トラック」として、空気性能にすぐれたラウンドキュービック型キャブが人気を博したモデル。 |
2002 | 7代目 | 世界基準を追求してフルモデルチェンジし、国内小型トラックのトップブランドとして、また海外で活躍する商品としての価値を高めるため、世界基準のパフォーマンスを追求 |
2006 | キャンター エコ ハイブリッド | 独自のハイブリッドテクノロジーで省燃費、CO2低減を実現した初代キャンター エコ ハイブリッドを発売。 |
2010 | 8代目 | フルモデルチェンジを行い、トラックで世界初*のデュアルクラッチ式トランスミッション「DUONIC®」を採用したほか、新開発「4P10」型エンジンと国内小型トラック初*の「BlueTec®システム」を採用。 |
2016 | インテリアを改良したモデルを発売 | インテリアを改良して快適性を高め、国内トップレベルの燃費性能を実現。 |
2017 | 電気小型トラック「eCanter」発売 | 国内初の量産型電気小型トラックを発売 |
2020 | 9代目 外装を一新したモデルが登場 |
FUSOブランドを象徴するブラックベルトデザインを採用し、力強いデザインでアップグレードした外観へ進化。国内小型トラックで初めて左折巻き込み防止装置「アクティブ・サイドガード・アシスト」を搭載 |
(出典元:三菱ふそう)
【8,9代目】キャンターの価格
キャンター(8代目以降:2010年〜)の新古車、中古車の価格相場をまとめました。ただし中古車は装備や走行距離などの状態で大きく変動するため参考程度にとどめてください。
年式 | 価格帯 |
8代目キャンター前期 (2010年~2014年) |
約75万円~475万円 |
8代目キャンター後期 (2015年~2020年) |
約135万円~515万円 |
9代目キャンター (2020年~) |
約275万円~700万円以上 |
(トラック流通センター調べ)
まとめ
今回は、知っておきたいキャンターの特徴やボディタイプ、サイズなどを詳しくご紹介しました。内容をまとめると下記のとおりです。
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- カーゴタイプには標準キャブ、ダブルキャブがあり、ボディタイプも標準から超超ロングまで6種類と14種類のカラーバリエーションがある
- 最新の安全装備でドライバーだけでなく歩行者の安全も守る
- 価格帯は年式で異なるが安くて約75万円~、新古車などの状態の良いものだと約700万円となる(参考価格)